2018年上半期個人的印象に残ったボードゲームランキング

2018年上半期を振り返って

早いもので2018年も半分が終わろうとしています。
去年は196/365日もボードゲームしていたので、今年はちょっと控えるか〜と思っていましたが、なんだかんだで今年も週3回は最低でもボードゲームやってましたね。
なんでこんなに面白いんだボードゲーム。
というわけで、上半期を振り返って個人的に印象に残ったボードゲームをランキング形式でご紹介します!

10位 Upon a Salty Ocean(塩の海の上で)


10位は貧乏漁村成り上がりストーリーが楽しいこのゲーム。
同卓者にたいへん恵まれたのがランクインの最大要因。
刑事コロンボばりに恐妻家の漁師のロールプレイで終始笑いが耐えませんでした。
「またアンタ、借金してこんなに塩ばっかり買って!」

9位 Gotcha!(ガッチャ)

赤いボタンを知ってるか
9位はクレイジーパーティーゲームの金字塔のこのゲーム。
「人の手番時に一度は"いいね"ポーズをしなければならない」
「笑ってはいけない」
などの様々なルールが書かれたカードをプレイしていき、ルール違反をしている人を見つけたらバラエティ番組の小道具かってぐらいにやたらデカいボタンを押して指摘!ポイントゲット!
去年末に話題になった「狂気山脈」の狂気部分を濃縮したといえばわかりやすいでしょうか。
普段この手のノリだけで楽しむゲームはあまりやらないんですが、旅行先&飲酒の最高のコンディションで遊べたので最高に楽しかったです。
インストもそこそこにゲーム開始したら早々に「喋るときにささやかなければならない」ルールを出されて、細かいルールを小声で補足する度に「え、なに?聞こえない?」と煽られてひどい目にあいました。

8位 BONK

KONB
8位はエクストリームアクションチームバトルのこのゲーム。
初プレイ時は最初にボール当てたらそのままゴールしてしまうことが多く、微妙な空気が流れがち…。でも、そこから適当なセオリーを編み出し始めてからが本番。
「おれは守備に専念するから攻めは任せた」
「敵の弾が切れるのを待つ」
「相手の弾の発射後狙えばいいんじゃね?」
「バックスピンかければおもしろいんじゃね?」
ラリーが5回以上つながる様になってからは非常にアツいバトルをキャッキャと楽しめるようになります。自陣のボール置き場が小さめなので、焦れば焦るほど弾を拾うのに失敗するのも滑稽で最高(通称"ジャムる")
高いゲームでしたが買ってよかったゲームです。

7位 ZENDO

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禅とはいったい…
7位は禅の道を極める論理パズルゲームです。
前々から欲しかったゲームなんですが、去年リメイク版が発売されたので速攻ゲット。
ガッチガチのパズルゲームですが「全然禅じゃないです」などの意味不明ワードが飛び交うユルさが好きです。

6位 nestorgamesのアブストラクトゲーム

6位は単体のゲームじゃありませんが、nestorgamesから買った一連のアブストラクトゲームたちです。
通称「土嚢」と呼ばれる独特なパッケージが特徴的。友人は「小学生の時この筆箱使ってた」と言っていましたが。

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土嚢
囲碁将棋チェスオセロといった定番アブストラクトゲームは昔から苦手意識が強かったんですが(経験者にボコボコにされるので)去年GIPFシリーズを遊んだときに、普通のボードゲームは無い魅力を知り、以来いろいろ買うようになりました。
買ったのは以下の8つ。どれも個性豊かで良いゲームです。アイデア考えた人ほんと尊敬。

  • YABALATH
  • PENT-UP
  • GO WITH THE FLOE
  • VOLO
  • DUPLOHEX
  • ADAPTOID
  • AKRON
  • MURUS GALLICUS

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5位 Imperial(インペリアル)

大砲コマがかわいい
5位は列強諸国を裏から金の力で操るこのゲームです。
ちなみに私はインペリアルという言葉をロマンシング サ・ガ2のインペリアルクロスという陣形で知ったクチです。
帝国主義まっさかりのイギリス、フランス、イタリア、オーストリア、ドイツ、ロシアら六カ国のバチバチの領土争いに乗じてお金稼ぎ。
おもしろいのはプレイヤー=国ではないというところ。プレイヤーはただの投資家であり『一番投資した国の運営権』を一時的に保持しているだけなので、手塩にかけて海軍強化したイギリスが次のターンには他プレイヤーに運営権奪われて戦艦全部海の藻屑なんてことが日常茶飯事。
そんな激動のゲーム展開の結果、どの国が覇権を握ろうが最後は結局お金があれば勝ちってところが他のゲームではなかなか味わえない楽しさ。

4位 Old Town(オールドタウン)

爺さん婆さんの同窓会
4位は論理コンボ回顧録がたのしいこのゲームです。
このゲームの魅力については、ぜひ以下のレビューを読んでください。
Old Town - オールドタウン
昔このレビューを読んで以来ずっとやりたかったので、手に入ってうれしかったゲームです。

3位 Auf den Spuren von Marco Polo(マルコポーロの旅路) & Aqua Sphere(アクアスフィア)

アニメ化もされました
ディズニーシーにもある
3位は最近になって妙にリプレイされる名作ゲームのダブル受賞です。
富山で開催された「みんなのボードゲーム広場」で両ゲームとも富山の方と対戦しボコボコにされたので、リベンジに燃えて周りを巻き込んで修行中…。
ことあるごとに遊んでいるので、積みゲーの消化が遅れる遅れる。

2位 Dixit(ディクシット) 天狗商店ボードゲーム運動会エディション

三脚の下でゲームすることになるとは
2位は定番パーティーゲームのディクシット…の天狗商店ボードゲーム運動会エディションです。
なんのこっちゃという感じですが、5月4日に天狗商店さんで「ボードゲーム運動会」というイベントが行われたんですね。


チーム戦で行われたボードゲーム大会、最終ラウンドの種目は最後まで隠されていたんですが、それがこの特殊ルールのディクシット。
各チームのチームリーダーがプレイヤーとなってディクシットを普通に遊ぶ光景を別室のチームメンバーがモニターで確認し、チームリーダーの出したカードを当てたら加点!チームワーク力が求められます。
親が出したカードが発表されるたびに隣から罵倒や賞賛が飛び交うので、めちゃくちゃ新鮮なプレイ感でした。これは天狗商店さんの企画力の賜物。
二回目遊ぶときは回答側に回りたい。

1位 Dream On!(ドリーム・オン!)

栄えある1位は協力大喜利白昼夢なこのゲーム。

システム的には目新しい部分は何も無く、よくありそうなルールを組み合わせただけのようなゲームですが、その組み合わせ方と細かい調整が絶妙なんですよ。
記憶ゲームだけどチーム全員で誰かが覚えていれば問題ないのでいわゆる"戦犯問題"がなく、大喜利ゲームでは無いのですがおもしろいことを言ったほうが記憶に残るのでついついギャグを挟んでしまう構造になっている(たまに自爆するけど)のがすごい。奉行問題もありません。

そしてこのゲームで一番好きな部分は『評価』です。
HANABIなどの他の協力ゲームでもありますが、このゲームはチームで何ポイント取れたかで最終評価が決まります。

  • 15ポイント以下:深い精神の霧の中
  • 16-30ポイント:いくつかの力強いイメージが心に浮かぶ
  • 31-45ポイント:夢の中のシーンを再構築できる
  • 46-60ポイント:インクレディブルドリーム!
  • 61ポイント以上:アルティメットドリーム!!

この61ポイント以上というのがとんでもなく難しく、リプレイ欲をそそります。
かなりの回数をプレイしてきましたがこれまでの最高得点は58点。まだまだ夢の探求は続きそうです。
このゲームを(おそらく)最初にレビューしたさいころテーブルさんは彗眼としか言いようがないですね。
saikoro-table.com

終わりに

上半期、いろいろおもしろいゲームを遊んだので10個に絞るのは大変でした。
惜しくも選外になってしまったゲームとしてはミープルサーカス、アグリコラ、クォ・ヴァディス、サンスーシ、フレッシュフィッシュ、マリア、すずめ雀、ザ マインド、バヌアツ、インドネシアなど。
下半期も楽しいゲームに出会えることを信じてボードゲームやっていきたいと思います。

追記

という記事をなぜか5月末に投稿しました。上半期まだ一ヶ月あったやんけ…。勘違いのぶんを埋めるべく6月に印象に残ったゲームを紹介して、この記事は完成とします。

Die Kolonisten(コロニスト)

4月前半に買ったものの、なかなかやる機会が作れず棚の端っこで積まれていたこのゲーム。機会が作れなかった最大の理由はプレイ時間、箱には240分と書いてますが、これプレイヤーひとりあたり240分なので3人で遊べば12時間ってことで半日かかるっていうね。
そんなわけで、なんとか友人と日程を合わせて日曜朝9:00集合でスタート。

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怒涛の物量
ゲームの長さに比例して使うタイルも大容量。ひとりでタイル抜く作業が孤独すぎるので友人に任せて自分はルールブックとにらめっこ。
んで、ゲーム開始からあっという間に10時間。
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基本的にやることはシンプルで、ひたすら自分のボード上の建物や住民を増やし続けるだけのゲームなんですが、農民が数人いるだけのスタートから10時間にわたってチマチマ拡大再生産を繰り返して立派な自分の街を作り上げる充足感は、他のゲームでは味わえない楽しさがありました。対戦相手と妨害しあったりするような要素があんまりないので、基本的にまったり自分のやりたいことをやれるのが良いですね。
たしかにおもしろいゲームなのですが、待ち時間も結構あるので、気のおけない友人と雑談混じりにやるのがいいかな〜と思います。(途中で洗濯物干したりしながら遊んでました)

Qui Paire Gagne(適当なカンケイ)

上半期のベストゲームはドリーム・オン!であることに変わりはないですが、このゲームもパーティーゲームとして最近めちゃくちゃな頻度で遊んでいます。
11枚の写真でペアを5つ作り、他のプレイヤーと同じペアを作っていれば得点というシンプルなルールながら、毎回ドラマチックな展開が起こる良質パーティーゲーム。

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コアラをどれとペアにするか。
誰が見てもこの組み合わせしかないでしょ!というペアは答え合わせ時に「やっぱりそうだよね〜」と盛り上がり、後半残った写真がどうやってもうまくマッチせず仕方なく組んだペアを発表した時に偶然仲間がいたときに盛り上がり。人が多いければ多いほどおもしろく、誰ともペアが合わず悲しい思いをする人が減るのでやはり最大の8人プレイがおすすめ。
ペアを公開するときは「○○セット」を無理矢理にでもちゃんと言うとグッドです。これまでのプレイで出てきた中では「おばあちゃんナイフセット」と「間男クリティカルセット」が謎すぎておもしろかったです。